お子さんが示すSOSのサインはさまざまです。「親が思春期の子を見守るための問診票」(一般社団法人日本精神科看護協会作成)を活用して、まずはその変化に目を向けてみてください。
なお、この問診票は、あてはまるチェック項目の内容や個数から病気を特定するためのものではありません。
あくまで「変化」をチェックすることを目的としています。チェックのみで「精神疾患かどうか」「病名は何か」を判断するのは避けてください。
変化として気づいた事柄が頻繁に繰り返される、何週間も続いているというような場合は、「困ったとき、すぐに相談できるところ」に相談してみましょう。
ただし、「★」印つきの項目にひとつでもあてはまる場合は精神疾患である可能性が高いので、できるだけ早く精神科医の診察を受ける必要があります。
受診や相談の際に、「どのように状況を伝えたらよいかわからない」「状況を伝えるのに不安がある」という場合は、この問診票にチェックしたものをご持参いただくと、ちょっとした助けになるかもしれません。ぜひご活用ください。
子どもの心身の不調、環境や人間関係への不適応を、親は「成長過程ではよくあること」と片づけてしまいがちです。でも、もしかすると、こころの病が関係しているかもしれません。子どもを取り巻く環境に不安材料が多い昨今、家庭の役割とご両親の目が今まで以上に大切になってきます。うつ病や統合失調症など、この年代で発症する例が多い病気もありますので、気になることがあれば専門機関に相談してください。
日本精神科看護協会「こころの看護便ネット|大切な人のための『こころの問診票』」では、「親が大学生や社会人になった子を見守るための問診票」「教師が児童・生徒を見守るための問診票」などをご覧いただけます。あわせてご活用ください。