不安や困りごとがあるときは、家族だけで抱え込まず、専門家に早めに相談してみてください。相談できる窓口は医療機関以外にもあります。
また、お子さんが通う学校の先生(担任や養護教諭)やスクールカウンセラーも身近な相談相手として力になってくれますので、お話できる機会を早めにもつようにしてください。(本記事は2022年6月時点の内容です。順次更新していきます)
>保健所や精神保健福祉センター
各地で、精神疾患やメンタルヘルスへの支援活動が盛んに行われるようになっています。
相談窓口は公開されていますので、都道府県や市町村のホームページ、保健所、保健センターなどが発行している広報誌などで確認しましょう。精神疾患に関する情報だけでなく、生活をサポートするさまざまな福祉制度についても相談することができます。
・ともかく誰かに聞いてほしい、知ってほしい
・何とかしたいが混乱しているので、問題の整理や判断する助けがほしい
・いろいろなサービスを利用するための手続きなどを手伝ってほしい
・近所や学校など周囲に状況を説明し、協力を求めたい
・ただ、つらい、まったくどうしていいか分からない、お手上げ
今あなたに必要な「相談」はどのようなことでしょうか?「こんな助けがほしい」と素直に伝えてみてください。
>病院、クリニック、精神科の病院
診断、診療が必要か否かの診断が必要なときは医療機関へ行きましょう。予約制のことも多いので、受診前に電話で確かめることをお勧めします。なかには思春期の疾患に特化した精神科もあります。休養を兼ねた入院治療もあります。
>医療によるサポート:訪問看護、デイケア
>日中の活動の場:作業所、地域活動支援センター
>住まいの場:グループホーム、精神障害者福祉ホーム
>同じような課題を抱えている人同士の相互支援グループ
・状況をよく聞いてくれて、一緒になって問題を整理して、対処法を考えてくれるよう、依頼しましょう。
・同じような立場の人(当事者や家族)と話すのも、参考になります。
・回復の道では、見たくない面や感情と直面することもあります。つらい時は無理をせずにその気持ちを素直に伝えてみましょう。
・相談したい内容をできるだけ整理して話せるように準備しましょう
・特に、今いちばん困っていて何とかしたいこと、これまでの経過などについて、まとめておきましょう
・受診したら「ほとんど話を聞かないのに、病名を言われ薬をたくさん出された」、回復をサポートする団体に行ったら「途中から宗教の勧誘になった」などというケースもあります。上記1の相談窓口等に話して、対応方法などを相談してください
・診断や治療方針に関して、他の医師の意見を聞くセカンドオピニオンも利用できます